2008年2月の庭 No.3

雪にはなかなかのしぶとさを見せた草花たちも、
先日の春一番には太刀打ちできなかったと見えます。
土埃に覆われて全身薄茶色に染まった姿で私を出迎えました。
着くなり慌てて水を撒きましたが、
表面の乾ききった土を巻き上げるだけで
なかなか地面に水が染み込みません。
根を深く張らない草花たちには
この乾燥はさぞかし応えたたことでしょう。

そんな草花たちをよそに、
強風の日の後に咲いたにちがいありません。
文字通り、どこ吹く風といった様子で
梅がきりりと透き通った小粒の花を開き始めていました。
「あぶないよ!」という家族がいないのを良いことに、
私は梅の木に登ってファインダー越しに
花びらを蕊を萼を見つめます。
いつものように三脚を立てるわけにはいきません。
構えてすぐ撮る。
なんと自由な心地よ!









































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