2011年2月の庭 No.1


秋明菊が綿毛を作り
自らの終焉を明らかにする
水仙が蕾を開き
自らの瑞々しさを表す
秋の花から春の花への
厳かな命のバトンタッチ

庭の梅の枝を手折って
室内に持ち込む
玄関から書院の奥まで
香りが筋になって
漂い
広がり
溶ける

バラの実に続いて
梅の花が
庭と家屋をつなげる
使者となった

アンズの庭とアンズの家屋が
まじり愛
つながり合う
心地よき始まり



秋明菊



水仙























































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