2010年7月の庭 No.2


1日中雨と知りながら
アンズの庭へ

降りしきる中
ユリの香りが
出迎える

「ああ、私を呼んだのは、あなただったのね。」
「そう、写真を撮るのに絶好ですもの。」

そう言って
雨の重みに身を任せ
気品高く
一層の香りを放つ

肌も露わに
妖艶な姿態を見せつける

時には
これも私よと凄んでみせる

そして
私の魂の奥深く
その指先で触れる









































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