2009年5月の庭 No.2

ナニワイバラが
夕刻の光に浮かび上がる

ほのかな香りを漂わせ
妖艶な美しさで私に迫る

「もう少し陽が落ちるのを待てば
特別の秘密を打ち明けるわ」と
そっと私に耳打ちする

太陽の下のナニワイバラは
別人のようだ

「私に秘密があるなんてこと
誰が思うものですか」と
花びらを思い切り開いて
平気の平左で咲き誇る



夕刻



夕刻



































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